木の家・木の建築は快適!健康な暮らしに最適!
木のぬくもりが安らぎを与えてくれる!
等々 の理由から木の家・木の建築で
暮らしたいという方のためのコラムです。

ブログでも随時発信していますので、
そちらもあわせて ご覧下さい。

 △ 材料  構造 ▽ 産地とつながる  
 
  伝統工法の知恵を生かす

私たちは、木の柱や梁は壁の中に隠さずに、できる限りインテリアに
露出させて使うことが木にとってよいことと考えています。
そうすることにより木が呼吸して、腐食や経年劣化を防ぐからです。
柱や梁をインテリアに露出させ、より強く美しい建物を作るため、
日本の伝統木構法の良いところを取り入れた構法を提案しています。 


現在普及している軸組在来工法は、柱、梁を筋交い又は、板状の壁材
で固めた構造で、伝統的な木構造とはまったく異なる構法です。

この構法では、地震や風の力に対して柱や梁は構造材としての役目を
果たしていません。地震や風の力に対抗しているのは、筋交い又は、
板状の壁材の部分であり、建物全体として地震や風の力に対抗していないのです。
現行の建築基準法では、このような構造を金物で固めればよい、
ということになっています。

勿論このような構法がまったくだめというわけではありませんが、インテリアに
柱や梁を露出させると、金物も見えてしまうため、美しくありません。
 

地震に耐える家 
             

上の図は在来軸組み工法の模式図です。
それに対して、下の図は私たちが提案する軸組みの一案です。
柱、梁の軸組の柱脚部、柱頭部をまずは固めて、柱・梁を含む建物全体で
地震や風の力に対抗出来るようにした上で、筋交い又は、板状の壁材、貫、
板倉等で建物を固める構造案です。

こうすることで、仮に大きな地震で筋交い等が部分的に破壊しても、さらに
柱や梁が地震力に抵抗するので、より粘りのある建物を
作ることができるのです。


 △ 材料  構造 ▽ 産地とつながる